リノベーション済み中古マンションの注意点

リノベーション済み中古マンションとは

 ここ5年ぐらいでしょうか、リノベーションという言葉が一般的になって来た様に思います。リフォームとはどう違うのですか?と尋ねられる事もあるのですが、リフォームは壁紙交換などの表装の張替えやシステムキッチンの交換などの設備の交換程度に対して、リノベーションは床下や天井裏に隠蔽されている設備配管から全て刷新し、場合によっては現在の暮らし方にあった間取り変更を行い新築当時同等もしくはそれ以上の価値や性能に引き上げてあげる事だと考えております。

リノベーションという言葉が普及して来た訳

 中古マンションを購入する際、ひと昔前までは〇〇年にリフォーム済みと言った物件か、現況のままと言った物件のどちらかしかありませんでした。

 リフォーム済み物件は大抵、そのまま売りに出したもののなかなか買い手が付かず、不動産屋から「リフォームして綺麗にすればすぐに売れますよ」とアドバイス?を貰い、泣く泣くお金を掛けてリフォームした物件が多かったと思います。

 それがリーマンショック後、少子化影響もあり新築マンションの需要がグッと落ち込み、不動産業者が中古マンション市場に積極的に参入する様になり、彼らが市場価格より安価で物件を買い取り、下請け業者にリフォームさせ価値を上げて、自分達の利益を乗せて再び売りに出す様になったのです。(買取再販物件と呼んでます)

 その際に、築年数の古い案件は昔のままの間取りでは売りづらいので、和室を洋室に変えたり、キッチンを対面式に変えたりと間取りの変更を伴う様になったのですが、設備配管も古いままですと売った後に不具合が生じ、売主として瑕疵担保責任を負うリスクが高くなりますので、リフォームの際に古い設備配管も交換する様になり、その様な物件をリノベーション済み物件として売り出す様になりました。(なお、この瑕疵担保責任制度のお陰で、不動産業者が売り出している物件では目に見えない隠れた瑕疵も法定年数以内であれば保障されます)

そのリノベ済み物件、設備配管は交換されてますか?

 リノベーションという言葉はここ10年位掛けて建設・不動産業界で普及してきた言葉ですので、厳密な定義は無いのですが(因みに英語ではリフォームは精神的な改心や社会的な改革の意味で使われ、リノベーションが本来の建物改修を意味します)、リノベーション済みの中古物件を検討されている方は、どこまで新しくなっているかを確認された方が良いかと思います。

 特に築年数が古い物件では水道管が鉄管となっている所もあり、錆による腐食が進んでいる事もあり水道管の耐用年数(15年〜30年)を越えてしまっている物件では下階へ漏水してしまうリスクがあります。

 リビング周りの間取りは大きく変わっていても、キッチンや洗面台などの水回りの位置が元の間取りから変わっていない物件は、給水管・給湯管の更新がされているか確認が必要です。

 目に見えない所までお金を掛けて新しくしているのであれば、売主側の業者としては付加価値のアピールポイントとなる為、工事途中の写真や資料を出して貰えるかと思いますので、是非、自らの目で確かめた上でご検討頂ければと思います。