中古マンションのススメ

家を買うなら中古マンション一択です

 新築、中古、マンション、戸建て、注文住宅と家を購入するのに様々な選択肢があるかとは思いますが、個人的には都内で家を買うなら中古マンション一択です。

 元々、戸建て住宅の設計を生業にしておりましたので、本当は狭小住宅でも良いので注文住宅(というか、更地を買って自分で設計してDIYで建てたい)と言いたい所なのですが、同じコストを掛けて得られる環境と満足度を比較するとやはり中古マンションに落ち着きます。

空き家の増加が社会問題に

 かつて、と言ってもつい70年ぐらい前の戦後の高度成長期が始まる頃の前までは、少なくとも都市部の住宅は賃貸が中心で、家を持っている者は地主や富裕層の一部の人達でした。それが高度成長期の国の政策により「持ち家」が一般的になり、都市部およびその近郊では大量の住宅が供給されてきたました。地方から都市部へ就職のために出てきた人達が都市部で生活の基盤を築くために集合住宅が大量に供給され、建てれば売れるという時代がつい最近まで続いておりました。

 右肩上がりで人口が増えていた時代はそれでも良かったのですが、既に日本の人口はリーマンショクのあった2008年にピークを迎えており、東京でも23区で2025年、都下では2020年にピークを迎えると予測されております。

 また、それに合わせて空き家率も上昇し続けており、2018年に全国平均で13.5%あった空き家率も、15年後の2033年には30%を超えると予想され、ストックビジネスとしての中古住宅市場の成長が期待されております。

なぜ中古マンションなのか?

 まず、分譲の戸建てとマンションでの比較で話をしますと、集合住宅並みの断熱(気密)性能を木造の戸建住宅に求めると、かなりのコストが掛かってしまう上に、土地の値段が高い利便性の良いエリアでは敷地一杯に家が建ち、充分な採光や風通しを確保するのが難しい事が多いです。

 そして、中古の戸建て住宅を新築並みの耐震、断熱性能にしようとすると、それだけで新築一棟が建てられてしまうか、場合によってはそれ以上掛かってしまうという難点があります。

 また、売りに出ている物件の数という点では、新築は戸建て・マンション共に数が少なく、希望のエリアでの選択肢が極端に狭まるという事があります。

 その他にマンションでの比較として、新築マンションはマンションデベロッパーが宣伝広告費やモデルルーム建設費等の多くの経費をかけて売っている為、どうしても販売価格が不動産本来の価値以上の金額になってしまいます。また、新築の場合はどの様な住民の方が住んでいて、どの様な管理状態となるのか、長期修繕計画も見えていない部分が多く、長くそこに住むに値する建物なのか未知数となります。

 その点、中古マンションは管理状態やコミュニティ、長期修繕計画が買う前にチェックする事が出来、管理状態や立地等の条件が良いマンションであれば資産価値が落ちないことも、それまでの価格の推移を見れば確認出来ます。

 また、一般に20年かけて中古マンションの価格は本来の不動産価値まで下がると言われており、おおよそ販売時の3分の2程度の金額になる傾向があります。20年も使えば中のキッチンやユニットバスを始め住宅設備機器類は交換の時期にもなりますので、内装と合わせて全て新規に交換する事で、新築マンション同等、もしくはそれ以上の価値を取り戻す事も出来るのです。

 立地や周辺環境も同価格の戸建てに比べれば優れた物件が多く、手の入れ方次第で、より気持ちよく暮らせるというオプションも用意されているという理由で中古マンションに優位性があると考えております。

 住宅の購入を考えている方は、是非、参考にして頂ければと思います。