冬の日差しを重視する

マンションの優位性は冬にあり

 冬の晴れた日はマンション住まいの恩恵を受けている方は多いのでは無いでしょうか?まだ人が住んでいないリフォーム工事中の工事現場では冬になると特に戸建とマンションの温熱環境の差を如実に感じます。特に都内の戸建住宅では、十分に隣地との空きが取れないケースが多く、1階にリビングがある間取りのお宅ですと日中でも暖房器具に頼らなくては快適に過ごす事は難しいのでは無いでしょうか?

 我が家のあるマンションは全住戸ほぼ南向きになっているため、冬場は十分に日差しが入り、よく晴れた日の午前中は外気温が10℃以下でも直射日光が当たるリビングは暖房は入れなくても24〜5℃ぐらいにはなってくれます。

冬の日差しを重視したマンション選びを

 周囲を他の住戸で囲まれている分、熱環境的には戸建住宅に比べればマンションの方が圧倒的に有利なのですが、それでも日差しが入り日射取得(ダイレクトゲイン)が期待出来る住戸の方が冬場は暖かく快適に過ごせると思います。工事中のマンションの現場でも、方位もよく午前中から日差しが入る部屋ではコートを脱いでも寒さを感じませんが、方位や階数、周辺環境の関係で日差しが入らない部屋では、コートを脱ぐのが辛いことが多いです。

 特に完成間近の現場では携帯用の薄いスリッパで現場に入る事になるのですが、ダイレクトゲインが得られる現場では、足裏の冷たさも気にならずに長時間気持ちよく現場に居られ、そこで暮らす事が出来る建主さんが羨ましくも思えてしまいます。

冬をもって旨とすべし

 古くは兼好法師が徒然草の中で「家のつくりやうは夏をむねとすべし。」と謳っておりますが、これからマンション購入を検討されている方や間取り変更を伴うリノベーションを検討されている方は、冬の日射取得に重点を置いて検討された方が、気持ちの良い暮らしが実現できると感じてます。

 特に、マンションのリノベーションをされるお客様にお話ししているのが、リビングの横の和室を無くして、その部分を含めてリビングダイニングを拡張し、できればキッチンもバルコニーに近づけ、生活の中心になるLDKを出来るだけ一番気持ちのいいエリア(冬場に日が当たるエリア)に持ってきてあげる、と言った提案です。

 勿論、冬の日射取得だけが快適に過ごす為の条件という訳では無いのですが、仕事柄冬場になると、陽だまりの気持ちの良さが感じられる家とそうで無い家の違いが気になってしまいます。