室内物干し金物アレコレ

スムスビ通信vol.2からお問い合わせ頂きました

 3月に花粉症対策の記事に載せた室内物干し金物に関して、お客様よりお問い合わせを頂き、先日取付られるかどうかの調査でご自宅に訪問させて頂きました。

 そのお客様は、以前お使いになられていた様で、結果としてはこちらがご提案したものとは違うタイプの物を採用されたのですが、一口に室内物干し金物と言っても何種類かありますので、今回はそのあたりの解説をさせて頂きます。

メジャーなのは天井付けで吊り金物が取り外せるタイプ

川口技研「ホスクリーン」

 室内物干し金物の中でも最もメジャーなのは川口技研の「ホスクリーン」という商品で、天井から吊り下がっている金物(棒)がワンタッチで取り外せるタイプになります。比較的施工も容易で、来客時など必要が無いときに簡単に外れるので、過去のリノベーションのお客様の中でも天井物干し金物をご希望されるお客様はかなりの割合でホスクリーンを採用されておりました。(こちらから提案する前に、ホスクリーンを希望されるお客様も多かったです)

 リフォーム工事やリノベーション工事の際に一緒に取り付ける場合は、お打合せで決めた位置にあらかじめ下地を入れておいて設置するのですが、ホスクリーンや同様のタイプの金物であれば、天井の下地位置にあわせて設置することも容易なので、工事完了後にご希望されて取り付けたこともあります。

 以前はホスクリーンしかこの手のタイプは販売されていなかったのですが、最近では他メーカーでも意匠性や機能性に優れた似たタイプの製品も出てきております。(例:キョーワナスタ エアループ

物干し竿が上下昇降できるタイプもあります

 今回お話があったのはこちらのタイプなのですが、紐による手動や電動で物干し竿部分が上下昇降の出来るタイプもあります。このタイプの代表格としてはパナソニックの「ホシ姫サマ」という商品になります。

 このタイプの商品は、天井(もしくは壁)に決まった長さの物干し竿と一体となった金物を取付、必要が無いときは金物内に物干し竿が格納できる仕組みとなっております。物干し竿の格納部分を天井に埋め込み、使っていない時は金物が目立たなくタイプと、天井や壁から格納部分の金物が出てしまいますが後付け出来るタイプもあります。

 前述のホスクリーンのタイプと違って、埋め込むタイプになりますと、天井下地を作るのに手間が掛かりますので金物の代金と合わせて工事費の方も割高になってしまうのがネックですが、使っていない時の見た目が良いのは天井埋込のタイプとなります。

 また、頻繁に物干し竿を付けたりしまったりしたいという方にもおすすめの商品となります。(ホスクリーン同様に、最近では他メーカーでも似たタイプの製品が出ております)

意匠性に優れた固定式のタイプもあります

toolboxハンガーパイプ

 上記の2タイプとは逆の発想で、あえてデザイン的に優れたものを固定で付けてしまい、洗濯物を取り込んだ時はインテリアの一部として成立しているような金物もあります。

 この手の金物の先駆けとなったのは、リノベーション業界の先駆けとなったtoolboxのハンガーパイプであり、これに追随する形で最近では大手建材メーカー各種が同様のデザインの金物を製品化しております。

 ちなみに、toolbox自体はリノベーションという言葉が流行る以前からある東京R不動産という当時の建築家が企画した建築家目線から東京という街を捉えた企画(のちに事業となる)からスピンアウトして出来た会社なのですが、既製品にはないけど古くから建築家にはよく使われていた特注のデザインを製品化し、一般の方でも手軽に購入出来るようにした会社となります。(toolboxのハンガーパイプも元は市販の黒のガス管を転用して作られています)

 ホスクリーンの場合は物干し竿と吊り下げ金物を取り外し別の場所に仕舞う手間や、ホシ姫サマの場合は目立たなくさせると設置費用が高額になることを考えると、デザイン的にもワンポイントとなる意匠性の優れた物干し金物を固定で取り付けてしまうというのも一つの手だと思います。

テンポラリーで使うにはワイヤーのタイプも

 この他にも干している時も収納時も意匠的に目立たないワイヤーのタイプもあります。(森田アルミ工業 Pid 4M)

 この金物の特徴は、ミニマムなデザインで収納時にも目立たず、操作も容易(かつ安価)というところですが、ワイヤーで出来ているために多くの洗濯物を干すとワイヤーがたわんで中央に洗濯物が寄ってしまう点と、壁の下地が必要(かつ設置場所がワイヤーの長さの関係で限られる)という難点があります。

 とはいうものの、過去に何件か上記のPid 4Mをご希望されたお客様もいらっしゃいますので、急な雨の時や一時的な物干しスペースとしての利用を考えている方にはお勧めの商品となります。

 非常にざっくりではありますが、このように一口に室内物干し金物と言っても4種類以上のタイプがありますので、室内物干し金物をこれから取り付けたいとお考えの方はご自身の利用目的に沿ったタイプを選択して頂ければと思います。