システムキッチンの選び方

車と同様に多種多様なシステムキッチンがあります

 システムキッチンは様々なメーカーが多様なラインナップを取り揃えており、どこをどう選んで良いかはなかなか判断が難しいかと思います。設計の打合せでも、システムキッチンの仕様決めをメーカーのショールームで行いますと、見積りが出来るまで詳細を決めるのに1時間半から2時間の時間が掛かって来るぐらい、検討項目も多いです。

 この記事では何をどの様に見れば良いのかを説明させて頂きます。

グレードの高さは出来る事の多さ

 各メーカーより様々なシリーズのキッチンが作られており、定価が高いシリーズ(=高級グレード)程、出来る事が多いです。大きさ等の外形寸法ではメーカーを問わずどのシリーズも規格サイズでほぼ統一されているのですが、グレードが高いシリーズの方が、収納部分の機能であったり、扉や庫内の仕様で選べる選択肢が多いと考えて下さい。単純に使っている材料が高いというのもあるのですが、用意する部品点数の多さが価格の高さに反映されて来ます。

 ちなみに、コンロや食洗機、レンジフードなどの付属の機器は、基本的には他社製品であったり、OEM製品となりますので、どのグレードでも希望の製品を入れる事は基本的には可能です。

各メーカーの強みを活かそう

 各メーカーで強みとしている部分が違います。例えばクリナップであればステンレス、トクラスであれば天板の人工大理石、いち早くセラミックの天板を用意したLIXIL、タカラスタンダードであればホーローパネルの扉やキッチンパネルといった所を強みにしております。また、パナソニックは独自の規格のコンロや食洗機なども用意しております。

 逆にシンクの洗いやすさや収納部分の機構に関しては、どのメーカーも同じような機能を持つ商品を取り揃えており、大きな差はありません。特に現在は商品開発のスピードが上がっており、世界的な流行や他社が開発した新機能も半年でキャッチアップしている印象があります。

天板の違い

 システムキッチンの歴史は天板の加工技術の歴史でもあります。(ステンレスシンクのプレス(絞り)加工に技術が現れます)天板の種類でキッチンの印象も大きく変わりますので、何を選択されるかは重要になって来ます。

 現在、システムキッチンの天板は大きく3種類の選択肢があります。

 定番のステンレスの特徴としては、耐久性がありメンテナンスが容易な事、陶器やガラスなどの物を落としても他の素材に比べて割れにくい事、熱に比較的強い事が挙げられます。以前は傷が付きやすいという欠点があったのですが、表面の加工技術でその欠点も解消されて来ております。

 最近はステンレスよりもむしろ定番になっている人工大理石の特徴は、意匠性が良く様々な色味や模様の物が選べる事です。ただし、安価なグレードの物ですと熱に比較的弱かったり、汚れが落ちにくくメンテナンス性に劣る物もあります。(トクラスなどメーカーによっては人工大理石の欠点をクリアしている物もあります)

 最後に、ここ最近商品化されたセラミックの天板ですが、傷にも熱にも強く非常に使い勝手が良い素材になります。欠点としては、各社フラッグシップモデルにしかスペックインされておらず、まだまだ価格が高価な事と色が黒系になってしまう事、硬すぎて陶器やガラスの扱いに多少の注意が必要な事が挙げられるます。

優先順位は後から交換できない部分に

 水洗金物やコンロ、食洗機などは故障したり古くなれば交換可能ですが、天板やシンクに関してはそこだけ交換することは難しいので、まずは天板選びから考えられるのが良いかと思います。

 システムキッチンも他の住設機器同様、日進月歩の勢いで新しくなっております。まずは基本的な求める機能や仕様を決められてから、ご検討頂ければと思います。