スムスビ通信vol.5
カビの発生メカニズムと予防法
この記事を書いている今日、関東では梅雨入りが発表されました。今回はこの時期になると気になる「カビ」の発生メカニズムとその予防法を解説いたします。
カビが発生するための3要素
カビは真菌の一種で、パンやヨーグルト酵母、キノコ、そして水虫もカビの仲間となります。パンやヨーグルトなどを作られる方ならご存知かと思いますが、真菌が大きく育つためには3つの条件が揃うのが必要と言われており、温度・湿度・栄養がその3条件となります。
菌の種類によっても温度や湿度の条件は若干異なるのですが、カビに関しては
- 温度:5~35℃、最適温度は25℃
- 湿度:80%以上
- 栄養:有機物(皮脂汚れ、ほこりや垢、油跡)
と言われております。
この条件を見ると、気温と湿度が最適になる梅雨時期にカビが発生する理由もよくわかります。(ちなみにパン酵母は35℃前後、納豆菌は40℃前後が最適温度となります)
カビの予防は1つで良いので条件を外すこと
梅雨入り前にせっかくカビキラーなどでカビをキレイに取り除いても、次の年になるとまた同じ作業を繰り返している、という方も多いかと思います。
いくらカビを取り除いても、空気中には様々な菌が存在していますので、条件が整えばまた発生してしまうのです。
逆に、先にご紹介した3条件の一つでも外してあげれば、カビの発生を抑えることが出来る様になるのですが、3条件の中で暮らし方次第で外しやすいのは①湿度>②栄養>③温度の順番となります。
毎日雨が続くような日は外の湿度も100%近くまで上がっておりますので、エアコンを点けるなどの工夫も必要ですが、雨が降っていない日であればそこまで湿度があがりませんので、
①換気をしっかりとする
②ユニットバスの換気扇は24時間点けておく
という2点を注意するだけで室内の湿度が下がり、カビの発生は大分抑えることが出来る様になると思います。
今回は梅雨時期に気になるカビの発生メカニズムとその予防方法のお話をさせて頂きました。
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