リノベーションにかかる費用

70平米のマンションのフルリノベーション

 お客様の要望に応じて仕様やプランが異なって来ますのでリノベーションに掛かる費用はすぐには出せないのですが、参考までに弊社の標準的な仕様ですと70平米のマンションで工事費は1,200万円程で考えて頂いております。おおよその工事内容は造作で棚やカウンターを設け、フローリングに無垢材を、壁や天井にも自然素材を使っておりますので一般的な仕様から比べると若干金額が上がるのですが、大手のリフォーム会社に同じ仕様でお願いすれば恐らく2割ほどは高くなるかと思います。(その理由は「リノベーション会社の特徴」をご参照下さい)

コストダウンの方法

 普通に中古マンションの表層リフォームをお考えの方であれば、予算として5~600万円程度をお考えの方がほとんどだと思います。出来るだけ予算に近づける為のコストダウンの方法としては、優先順位をつけて「今やるべき工事」と「将来、時期を見てやる工事」に仕分けしてあげる(もしくはリノベーション会社に提案してもらう)事をお勧めします。

 例えば、まだお子さんが生まれたばかりのご家庭であれば、子供部屋が必要になるのは5,6年以上先になると思いますので、そこの部分は工事をせずに既存のままとし、将来必要になった時に工事をするという考え方も出来ると思います。

 また、住宅設備機器に関しても、まだ使える物は部分的な交換に留めるという選択肢もあります。特に、間取りやレイアウトを変えない様な場合は水洗金物やガス台などの器具や機器を交換するに留めるだけで数十万円〜100万円前後のコストダウンになります。

分離発注によるVE提案

 単純に工事を中止したり仕様を下げる事で金額を下げる提案をCD(コストダウン)提案と呼ぶのに対して、機能や仕様は変えずに金額を下げる提案をVE(バリュー・エンジニアリング)提案と呼びます。

 ビルや工場建設と比べると金額の小さい住宅の世界では機能や価格がそのまま金額に反映されやすいので、本当の意味でのVE提案は難しいのですが、お客様が直接発注(購入)し現場に納品する事で工事費を下げるというやり方もあります。

 特に、IKEAや無印良品と言った、そのお店でしか買えない(問屋や商社に卸していない)商品は元の定価設定も安いため、そういった商品を上手く取り入れる事で全体金額を下げるというVEの手法もあります。

 ただし、この方法は商品に不具合があった場合のリスクはお客様が直接負うことと、発注から納品までの段取りもご自身で現場と調整しなくてはいけませんので、手間が非常に掛かります。ですので、忙しい方や自分で色々と調べたり調整する事に抵抗がある方にはあまりお勧め出来ません。

究極的にはCM方式という建設方法

 ゼネコンに一括で工事を依頼するのに対して、アメリカで発達したCM(コンストラクション・マネジメント)方式という建設方式があります。ゼネコンに変わって、CM会社が下請け各社の価格と工事内容を精査し、その報告内容に基づいて事業者が直接分離発注を行い、コストの適正化を図る建設方式になります。

 基本的には規模の大きな工事で採用される建設方式ではありますが、住宅の世界でもCM方式や全ての工事で分離発注を行う方法で家づくりを進めている建築家や設計事務所もいらっしゃいます。

 どちらかというと、コストダウンに主眼がある訳ではなく、自宅の建設に関わる職人さんとの関係性を重視した方法ではありますが、究極的にはこの様な家づくりやリノベーションのやり方もありますので、是非、参考にして頂ければと思います。