リノベーション向き中古マンションの見つけ方

中古マンションの話です

 自身が中古マンションを買ってリノベをしている事と、都内もしくはその近郊で住宅取得するなら中古マンションをお勧めしておりますので、まずは中古マンションが前提でお話しさせて頂きます。

 リノベーションの醍醐味は、注文住宅を建てるのと同様に「家づくり」が出来るという所です。自分の好みのデザインやキッチンが選べるという事もあるのですが、もっと大胆に間取りから考える事も可能です。

 とはいうものの、マンションの構造や元の間取りで考えていたプランが出来なかったり、希望の仕様に変更出来なかったりする事もありますので、どの様な中古マンションがリノベーション向きなのかを解説させて頂きます。

大前提にあるのは鉄筋コンクリート造

 マンションというのは集合住宅の一形態で他の構造もあるのですが、ここでは鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造という一般的な構造形式でお話しさせて頂きます。

 まず、RC造のマンションでは壁構造とラーメン構造という2種類の構造形式を用いる事が多く、壁構造は各住戸の部屋の中にコンクリートの壁が出てくる事が多いため、間取りの自由度が制限されます。壁構造は5階建て以下の低層マンションでよく使われる構造形式となります。

 マンションチラシにはそこまでの記載がないので見分けが難しいのですが、図面上での見分け方は、平面図に柱の表現が無かったり、住戸内の壁の一部が他の壁と比べて倍ぐらいの太さで書かれている、と言った点で見分けます。また、現地を見に行った際には、住戸内の間仕切り壁を叩いて見て硬い部分があれば恐らくそこはコンクリートの壁になりますので、その壁は壊せない壁となって来ます。(間取り的に壊したい壁があったら、叩いて確認して見て下さい)

 低層マンションはグレードが高いマンションが多いのですが壁構造で作られている事が多く、間取りをご自身のライフスタイルに合わせて大幅に変更したいと考えている方や、お風呂やキッチンを設置してある物より大きくしたいと考えている方には、あまりお勧め出来ません。

水回りを動かしたいなら

 キッチンやお風呂、洗面所、トイレ等の水回りの場所を動かしたい場合ですが、元がカーペット敷きであったマンションや踏んだ時にフカフカと足が沈み込むフローリングが貼ってあるマンションは、天井高が10センチ以上低くなってくる事を見込んでおいて下さい。(フローリングが一般的になる前の昭和の頃に建てられたマンションが多いです)

 これは、水回りの設備機器は給水管と排水管を繋げないといけないのですが、機器を移動させると床下に10センチ以上の空間を作ってそこに配管を通してあげなくてはならない為です。逆に、元々の天井が低く感じたり、コンクリートの梁が気になるぐらいの低い位置にあるマンションは注意が必要です。

 また、水回りの位置はそのままでも良いけど、フローリングは無垢のフローリングに変えたいと考えている方も、同様に防音性能の取れる二重床を作る必要がありますので、床が10センチ程上がって天井高が下がると考えて下さい。

 また、マンションの構造上どうしても上下階をつなぐ共用の排水管が出て来てしまうのですが、住戸の中心で廊下を挟んで左右に水回りが配置されているプランよりも、ユニットバス、トイレ、洗面所が片側に寄せられているプランの方が、共用の排水管との位置関係で他の部屋の間取りの自由度が上がる事が多いです。

 リノベーションに興味がある方は、雑誌のリノベーション特集やリノベーション専門誌で、間取りのビフォア・アフターを注目して見て頂ければ色々と参考になると思います。

リノベーションは「家を作る」という行為です

 今では「家は買う」ものになってしまい、「家を作れる」人はごく一部の人になってしまいました。それが、状態の良い中古マンションを買ってリノベーションをする事で、誰でもが「家づくり」に参加出来るようになって参りました。

 自分の思い通りの家が手に入る「家づくり」をこれからの住宅取得の一つの選択肢として、是非ご検討頂ければ思います。