最新のユニットバス機能のご紹介

 今回はリフォーム工事の中でも需要の多いユニットバスのリフォームに関して、最新のユニットバスの機能をご紹介いたします。

TOTO ユニットバス カタログより

メーカー各社がしのぎを削る新機能

 仕事側、常日頃各メーカーのショールームにお客様をお連れするのですが、車のごとくモデルチェンジを繰り返すユニットバスはここ20年で大分進化を遂げている様に思います。かつてはデザイン面での仕様変更が主流でしたが、今や「掃除のしやすさ」「保温性や節水・節湯」「くつろげるような仕掛け」など、毎日気持ちよく、それでいて家事の負担も軽減してくれる様な機能も選べるようなラインナップとなっております。

 私も仕事柄メーカーのショールームにはお客様とのお打合せで頻繁に足を運びますが、11年前にリフォームした我が家のユニットバスでさえ、機能面でもデザイン的にも大きく見劣りしてしまい、毎回のように「我が家のユニットバスも交換したい...」という思いに駆られてしまいます。

 ここ10年で既に基本性能となってしまっている機能を取ってみても、汚れが付きにくく掃除のしやすいドア回りや排水溝の形状や、水はけが良く冷たい感じがしない床の素材や、貯めたお湯の温度が下がりにくい断熱性能をもった浴槽など、一世代前のユニットバスとは比べ物にならない位の機能を標準で備えている仕様となっております。

TOTO ユニットバス カタログより

そもそもユニットバスとは

 もともとは鉄筋コンクリート造のホテルや集合住宅(マンション)で使われ始めたユニットバスですが、優れた機能を持ち合わていることもあり、木造の戸建て住宅でも使用されるようになりました。

 ユニットバスというのは、浴槽や床や壁、天井などの浴室を構成する部材すべてを予め工場で製造し、専門の業者によって現場で組み立てる工法を取る浴室になります。それまでの現場で左官屋さんや水道屋さんが作る在来工法といわれる浴室に比べて、短い工事期間で済み水漏れのリスクも小さいのが特徴ですが、その反面、各メーカーのそれぞれの仕様ですべての部材が作られているために、部分的な故障や破損でもその部材の製造が終わってしまうと修理が出来なくなる(=すべてを交換しなくてはいけなくなる)リスクのあるものとなります。

 また、メーカーによりデザインや機能が異なり、各メーカーの中でもグレード(シリーズ)によって選べるデザインや機能の選択肢の巾が変わるので、こだわりのある方にとっては自分が求める物と完全に一致させるのが難しい「商品」でもあります。

ここまで来たお手入れ機能 

 「お手入れがしやすい」という機能面では壁や床に汚れが付きにくいコーティングがしてあるだけでなく、浴槽の中を自動洗浄したり、床面を洗浄+除菌する機能が付いている物もあります。毎日のお掃除から解放され、生活にもゆとりが生じる機能です。

TOTO ユニットバス カタログより

 特に自動洗浄+除菌機能はTOTOが各社に先駆けてリリースしたのですが、ウォッシュレットで長年培った除菌機能をまずは洗面化粧台に、次にユニットバスへと広げることで、元々は衛生面での課題解決機能だったものを「家事の負担を減らす」という生活の質までに押し上げた画期的な機能だと(個人的に)感じてます。

お風呂の時間を愉しむ仕掛けも

 「くつろげるような仕掛け」という機能ではお風呂の時間をゆったりと愉しめるように、湯舟の肩口からお湯を出したり、高級ホテルの様なオーバーヘッドのシャワーが選べたりするラインナップも用意されております。

TOTO ユニットバス カタログより

 かつてはTVが組み込めたり、ミストサウナが楽しめたりと「ちょっとした贅沢」な機能(機器)を付加できたのですが、最近の各社の最上位シリーズを見ると「ホテルライクなラグジュアリー感」を演出できるようなデザインや仕掛けを打ち出している様に思えます。

 動画配信サービスの普及により、お風呂で過ごす時間も伸びていることも影響しているとは思いますが、お風呂での時間を愉しむことで「ストレスを解消して生活の質を上げる」というのも新しい生活様式になるのかもしれませんね

 今回はユニットバスの最新機能に関してご紹介させて頂きました。

 スムスビ一級建築士事務所では、ユニットバスの交換や部分的な壁紙の交換の様なリフォーム工事から、間取りの変更を伴うリフォーム工事やリノベーション工事までご相談を承っております。

 都営三田線 志村坂上駅から徒歩4分の場所に、築30年のマンションをフルリノベーションしたモデルルームもございますので、リフォームをお考えの方は是非一度モデルルームまでご相談にいらして下さい。