リフォームで解決できる冬の結露対策
築年数の古いマンションでは冬の悩みの種となっている、窓の結露対策に関して今日はご紹介させて頂きます。
築年数の古いマンションの断熱性能
私も生まれ育った築古マンションに住んでおりますので身をもって経験しているのですが、毎年冬の朝になると窓ガラスにびっしりと付いた結露に悩まされ続けて来ました。特に、所帯を持つようになってからは、なんとか結露を軽減できないかと試行錯誤したこともありました。
我が家では数年前の大規模修繕の際に、サッシをペアガラスに新しく交換したので、それからは結露に悩まされることは無くなったのですが、恐らく築年数の古いマンションにお住まいの方は、毎朝結露でびっしりと水滴の付いた窓ガラスに悩まされているご家庭も多いかと思います。
今の新築マンションはサッシはペアガラスで、壁の内側にも(外壁側は)断熱材が30mm程度は吹き付けられていると思いますが、築年数が30年以上のマンションになりますとサッシもシングルガラスで、断熱材も薄い仕様のマンションが殆どだと思います。
特に窓ガラスにつく結露に関しては、シングルガラスとペアガラスの断熱性能の差が如実に出ますので、我が家ではペアガラスに変えたとたん、一切窓ガラスに結露が起きることは無くなりました。(それでもアルミサッシの枠の部分にはどうしても結露が起きてしまいます)
また、以前は子供が小さかったこともあり、冬場は夜寝るときに加湿器をつけていたのですが、こちらも窓ガラスの結露を助長していたということもありました。ペアガラスに変える前に試しに加湿器をつけずに一冬過ごしてみたのですが、朝の湿度はつけていた時と変わらずに窓ガラスの結露が減ったという結果になりましたので、もし加湿器をつけていて窓ガラスの結露に悩まれているご家庭がありましたら、夜間の加湿器の使用を止めてみるというのも結露対策の一つになります。
なぜ、加湿器を使わなくても湿度が下がらなかったと言いますと、築古マンションである我が家は断熱性能が悪く、冬の寒い時期は室温が15℃近くまで下がるのですが、15℃の気温が保持できる湿気の量には限界があり、加湿器をつけていなくても、その限界量に達していたということだと考えられます。
カビに有効なのは換気
また、断熱材が薄い築古マンションの北側の部屋では壁が結露で濡れてしまい、カビの温床となってしまうのもこの時期です。特にタンス等の家具の裏側に来る部分では空気が動かないことで湿気がたまり、家具を動かしてみると壁だけでなく家具もカビが生えてしまっている、ということも起こります。
カビは見た目が悪いだけでなく、カビの胞子が空気中に漂いそれを吸い込むことで健康被害が生じてしまいますので、窓ガラスの結露よりも厄介な存在になります。
最良の対策は、壁を壊して断熱材を厚くしてまた壁を作り直すという断熱補強工事になりますが、工事が大掛かりになる上に費用も掛かりますので、単なる北側の部屋のカビ対策としては得策ではありません。
窓ガラスの結露とは違い、換気をしっかりと行ってあげることで、カビの発生は防ぐことができますので、冬場でも日中の気温が高いうちに30分ほど窓を開ける習慣をつけることをお勧めいたします。
冬の結露対策にはインナーサッシが最も有効
総合的にみると冬の結露対策に最も有効なのは今の窓ガラスの内側にもう一枚サッシを入れるインナーサッシ(内窓)を取り付ける方法となります。
インナーサッシを取り付けることで、窓ガラスの結露は防ぐことができる上に、最も熱的に弱いサッシを断熱補強してあげることで断熱性能も格段に上がりますので、室内の気温低下も少なくなり、光熱費も下げることが出来ます。
インナーサッシをつけて、日中はきちんと換気をしてあげることで、冬場は寒くて居られなかった北側の部屋でも快適に過ごせるようになりますので、費用対効果という面でも最もおすすめ出来る対策となります。
今回は冬の結露対策に関してご紹介させて頂きました。
板橋区内のリフォームなら
スムスビ一級建築士事務所では、インナーサッシの取り付けや部分的な壁紙の交換の様なリフォーム工事から、間取りの変更を伴うリフォーム工事やリノベーション工事までご相談を承っております。
都営三田線 志村坂上駅から徒歩4分の場所に、築30年のマンションをフルリノベーションしたモデルルームもございますので、リフォームをお考えの方は是非一度モデルルームまでご相談にいらして下さい。