地盤

戸建てを検討されている方は地盤に注意

 マンションで地盤はあまり気にしなくても良いと考えているのですが、中古であれ新築であれ戸建ての住宅を検討されている方はその場所の地盤の強さは気にされた方が良いかと思います。(マンションでも液状化リスクがある場所は避けた方が良いです)

 なお、鉄筋コンクリート造のマンションでは地盤が悪い場合は杭工事を必ず行いますので、地盤が悪くて建物が傾いてしまう事はまず無いと考えて良いと思います。管理会社か管理室に建設時の地盤調査報告書と工事記録が残っていれば、所定の手続きを経て、当時の記録を確認する事も出来ると思います。(2015年に起こった「横浜傾きマンション」事件の様に杭工事のデータを改ざんされているとどうしようもないのですが…)

どうして地盤が重要なのか

 よくスポーツなどの技術を習得する際に「基礎が出来ていないと、」とか「土台がしっかりとしていないと、」と表現されることがあるかと思いますが、これはそのまま建築用語からくる例えで、土台と言われる柱の荷重を受ける部材や、基礎と言われる土台を支持する部位がしっかりしていないと、いくら頑丈な建物を作っても、家が傾いたり場合によっては壊れてしまう可能性が出てきます。

 地盤の強さは正に、基礎を支える地面の強さを表しており、この力が弱いと建物の重さに耐えられずズブズブと建物が沈んでしまう可能性があります。また、一方が強くて一方が弱いと斜めに沈んでしまい(不同沈下と言います)家が傾く原因になりますので、地盤調査をする際は3点以上の調査が必要です。

 また、建物が沈まないまでも軟弱地盤の上に建物が立っている状態ですと、地震の振動が増幅され、震度以上の揺れを感じたり、地震力の入力も大きくなるので、地震による建物損壊のリスクも大きくなるのです。

地盤の良し悪しはここで見る

 戸建ての設計を行なっていた時は、必ず地盤調査を行なってから設計を進めておりましたが、その際に事前にアタリを付ける為に参考にしていたのが、地盤調査会社 ジオテック社のホームページ「ジオダス」でした。

 こちらは会員登録しなくても、過去に行った地盤調査の簡易結果が地図上にプロットされておりますので、ジオダスを見ることで周辺の調査結果を参考に当該敷地の地盤が強いのか弱いのかおおよその予測を立てることが出来ます。

他にも地盤の強弱を見る方法が

 他にも簡単に地盤の強弱を見分ける方法が2つほどあります。

 一つは周囲の電柱をよく見てみて下さい。地盤が悪い所に立っている電柱は斜めに立っております。これは、電柱が地面に突き刺して立ってだけなので、地盤が悪いところでは電線などに引っ張られて斜めに曲がってしまう事に寄ります。

 二つ目は地名です。地名に沢や沼など水にまつわる漢字が使われている所は、過去に湿地だったり水が出る所だった可能性があり注意が必要です。

 他にも東京ですと、京浜東北線から東側は地盤が良くありません。赤羽という地名は関東ローム層の赤土の端っこ(ハネ)でアカハネがアカバネになって赤羽となったと言われております。

土台よりも基礎よりも地盤が大事

 どんなに良い建物でも壊れてしまっては元も子もありません。築1,300年以上の法隆寺も建物は元より地盤が良い場所にさらに版築(ハンチク)という手法で丁寧に地盤改良を施した為に、それだけ長い間、壊れずに建っていることが出来るといわれております。

 特に戸建て住宅の購入を検討されている方は、是非、地盤のことも合わせて確認して頂ければと思います。