暖房器具

暖房器具のオススメは

 住宅設計を生業にしておりますので、たまにお客様からオススメの空調設備に関してご質問を受けることがあります。コスパと言いますかエネルギー効率の面から考えると、最近の家庭用エアコンが一番効率が良いのですが、暖房器具に関しては、我が家はリビングにガスファンヒーターを、北側の個室には電気式オイルヒーター(デロンギ)を使用しております。

 冬の寒い日で、朝起きてリビングのガスファンヒーターのスイッチを入れて、晴れた日であれば太陽の光が直接リビングに入ってくる頃にヒーターを消します。夜は日が落ちてから1〜2時間後にスイッチを入れて寝る前にスイッチを切っております。

 また、電気式オイルヒーターの方は、タイマー設定で夜2時間とそれ以外は寒いと感じる都度つけておりますが、設置している部屋が納戸兼自分の書斎と子供の遊び部屋なので、小さな部屋を1、2時間暖める程度の使い方をしております。

ガスファンヒーターの効用

 エアコンの暖房に比べればランニングコストは掛かるのですが、それでもガスファンヒーターをオススメしております。理由としては、熱量が大きいので早く部屋が暖まるという点もあるのですが、それよりもガスの燃焼に伴い水蒸気が発生する(加湿を同時にしてくれる)、というメリットがあるためです。これにより、我が家は冬場の乾燥している時期でも、加湿器を使わずに部屋の中の湿度は概ね40〜50%を維持してくれてます。

 灯油ストーブでも同様に燃焼時に水蒸気は発生しますので加湿の効果は得られるのですが、灯油の方が燃焼時に灯油の臭いが残るのと、何よりも灯油の補給と買出しが面倒なので我が家では使っておりません。(モデルルームではアラジンのブルーフレームヒーターを使用してます。)

他の使ってみたい暖房器具

 とはいうものの、他にも機会があれば使ってみたい暖房器具が2種類程ありますので、ご紹介致します。

 一つは、輻射式(放射式)冷暖房器。これは、デロンギの様な金属製のフィンやパネルに室外機で作った温冷水を通して、輻射熱の力で暖めたり冷やしたりするものです。直射日光と同じ仕組みの熱の伝わり方で、空気も汚さず不快な気流も発生しないので理想的な暖房器具なのですが、設置にあたってのイニシャルコストがまだまだ高いのが難点です。

 もう一つは、2重床と一般的なエアコンを利用した床下エアコン暖房。これは2重床の床下の空間を利用してそこに一般的な壁掛けエアコンの温風を送ってあげる暖房方式で、一般的な床暖房よりもコストが安く設置・運用が出来、かつ無垢のフローリングでも利用出来るメリットがあります。ただ、まだマンションでの実績が少なく、人に自信を持ってオススメする事は難しい暖房方式です。

 一口に暖房器具と言っても、人それぞれ重視する点は異なりますし、そもそも後付けで検討されている方には設置出来る器具は限られてしまいますので、あくまでも選択肢の一つとして参考にして頂ければ幸いです。