結露

結露の悩み

 築年数の古いお家にお住まいの方で冬になると結露に悩まされている方は少なくないのでは無いでしょうか?東京の築古マンションの我が家でも、今の時期は結露には悩まされておりました。

 悩まされていた。と過去形となっているのは、昨年の夏にサッシをペアガラスに替え、今年から窓ガラスの表面結露は発生しなくなったからなのですが、去年までは、毎朝窓ガラス一面の表面結露とそのせいで出来た無垢フローリングの水シミとカーテンのカビの対策に毎年頭を悩ませておりました。

 また同じマンション内の実家に住んでいた頃は、自分の部屋が北側の個室だったため、壁紙に付いたカビを毎年カビキラーで漂白するといったこともしておりました。

 正直、マンションなので目に見える部分の表面的なカビで済んでおりますが、戸建て住宅で中途半端な断熱がされている建物ですと、壁の中で結露が発生してしまい目に見えない所でカビが発生して建物にもご自身の健康にも良くない状態となってしまうこともあります。(北海道などの寒冷地では最悪北側の壁の中に氷の塊が出来るケースもあります。)

結露のメカニズム

 結露とは暖かく湿った空気が冷たい面に触れて、冷やされた空気が湿気(水蒸気)を保持する事が出来なくなり、水滴として冷たい面に出てきてしまう自然現象です。厳密には気圧も関係するのですが、空気1kgあたりが保持出来る水蒸気の量は温度によって決まっており(詳しくは湿り空気線図という物を調べてみて下さい)、保持出来る水蒸気の量は暖かい空気はより多く、冷たい空気はより少なくなります。

 例えば、室温23度、湿度50%の部屋の空気の1kgあたりの水蒸気量は10.3gとなるのですが、この空気が冬の冷えた窓のガラス面(表面温度4度)に当たると、気温4度の空気は6.4gで飽和状態(湿度100%)となってしまいますので、残りの3.9gの水蒸気は水滴となってガラス面に出てきてしまいます。

結露を防ぐには

 これらのことにより、結露を防ぐには①室内の空気の湿度を下げる。②室内の温度を下げる。③窓面や外壁面の室内側の表面温度を上げる。といった3つの手段が有効となります。ただ、①と②に関しては換気を行うという観点では非常に有効ですが、恒常的にその状態を維持すると健康に悪影響を与えたり、快適に過ごす事が難しくなります。

 そうなると、根本的な解決策としては③の方法しか無く、窓に関しては、内窓(インナーサッシ)を入れるか、サッシ自体をペアガラスの物に交換する等の対策が、外壁面に関しては断熱補強を施すか、壁の表面結露を軽減させるだけであれば、調湿性能を持つ壁材(珪藻土やエコカラット等の調湿タイル)で仕上げるという対策が有効となって来ます。

 ただ、いくら断熱性能を上げても、室内が高温多湿の状態が維持され換気が行われないと、結露は生じてしまいますので、まずは日々の暮らし方を見直してみるというのが、結露対策にとって一番大切な事だと考えております。