繁忙期と値引き交渉

不動産業界は数字に厳しい業界です

 商売なので当たり前なのかもしれませんが、設計事務所と比べると不動産業界は月の契約数や売上に厳しい業界だと感じます。

 建築設計業界は、経費があまり掛からない業態で、1案件にかける時間もかなり長いので、毎月の数字(契約本数や売上)の拘りはかなり低い業界なのかも知れません。

 特に売買の仲介を専業で行なっている営業担当者は、掛かる経費や仲介手数料から逆算すると月1本以上の契約件数がノルマになっているところが殆どだと思います。(そもそも、契約数を1本2本と表現をするのも不動産業界に入ってから知りました)ですので、月末になるとなんとか1本契約という事で営業担当者の目の色も変わってきます。

売買の仲介業にも繁忙期はあります

 賃貸の仲介は人の移動が多い2〜3月が繁忙期で、学生向けアパートであれば4月上旬までに入居者が決まらないと1年空室のリスクがグッと上がるぐらい2月3月が猛烈な繁忙期となるのですが、売買の仲介もこの時期は忙しくなります。

 とは言うものの、金額も大きく検討しなくてはいけない項目も多いので、何が何でも年度内に引越しを完了させたい、と思っている方は賃貸に比べると圧倒的に少ないと思います。

 逆に、金額が大きく将来に渡って家族のことも関係して来ますので、お盆休みやお正月休みの長期休暇中の家族会議を経て具体的に物件を探し始める方が多い印象があります。ですので、物件案内の機会が増えて来るのが、9、10月と1、2月辺りになってきます。

内装リフォーム業界の繁忙期は2、3月

 リノベーションやリフォームの設計は比較的、繁忙期が少ない仕事なのですが、工事を行なってもらう内装業者さんの繁忙期は圧倒的に2、3月に集中します。

 これは賃貸アパートの原状回復工事(クロスや床の張り直し)がどうしてもこの時期に集中する事と、買取再販物件と呼ばれているリノベーション済み中古マンションも、年度内に何とか売り切りたいので2月3月の完成を目指して動いている現場が集中してしまう、という理由によります。

値引き交渉をしたければ、月末・期末・年度末

 繁忙期や通年通した仕事の波によって毎月の目標数字を変えている会社もあるかと思いますが、それでも月の目標数字に達していない営業担当者は、なんとか月内に契約をまとめたいと考えるものです。また、期末や年度末にもなれば、場合によっては喉から手が出る程、この契約をまとめたいという状況に担当者がなっているかも知れません。

 特に買取再販物件と言われる物件は売り主が一般の方では無く業者になりますので、契約をまとめたいが為に価格交渉の余地が充分にある可能性もあります。

 また、逆にご自宅のリフォームやリノベーションの工事を2〜3月に予定されている方は、職人さんの手配がつかずいたずらに工期が延びたり、仕様の変更に対応出来なかったりするリスクが高まります。

 大きな金額の交渉となりますので、出来るだけ有利な立場で納得のいく契約となる様に、参考にして頂ければと思います。