松(パイン)のフローリング

 材種別で無垢フローリングの特徴をご紹介致します。

無垢の建材としては一番安価な素材です

 松は無垢の木質建材としては一番安価な建材になります。ホームセンターで目にする2×4のSPF材などは、北米産の松が使われております。(SPF材とはスプルス(エゾマツ)パイン(赤松)ファー(モミ)の頭文字から取られた名称です)

 材は適度に柔らかく、また粘りもあるので日本では梁などの構造部材には欠かせない材料となっております。

 また、北米から大量に輸入出来る様になった為、木材の価格が下がり、それまで使われていた国産の杉が使われなくなってしまったという経緯もあるぐらい北米とロシア、ヨーロッパの北半球の針葉樹林帯を形成している樹種になります。

一口に松と言っても様々な種類があります

 漫画のおそ松くんでも6つ子の兄弟として描かれていますが、松にも色々な種類があります。建材として主に使われるのは、赤松(パイン)、黒松、唐松(ラーチ)、エゾマツ、トドマツ、ラジアタパインなどがあります。

 赤松はホームセンターの材木売り場で目にしますが、戦後、日本でマツクイムシや松枯れ病が全国的に流行った事もあり、構造材で使う様な良質な国産材の松は少なくなりました。現在、構造材で使う様な松は海外からの材木を集成材として加工した物が殆どです。

パインのフローリングの特徴

 針葉樹になりますので、杉やヒノキ同様に柔らかく傷付きやすい反面、暖かみのある材料となります。色味も柔らかさも杉とヒノキの中間と言った所で、松脂(マツヤニ)が取れる様に油分を多く含む樹種ですので、長く使っているうちに艶が出てくる特徴があります。

 欧米では古くから安価な建材として使われている材料ですので、ナチュラルな雰囲気やカントリー風のデザインにしたい場合は良く合う材料だと思います。また、欧米の古材や古建具を意匠で使いたいという場合は、パインに塗装するか、エイジング塗装済みのパインをフローリングで使用するとより古材や古建具が引き立つ空間になると思います。

 どうしても安価なイメージがあるパインですが、目の詰まった良質なパインは高級家具の材料としても使われて来ましたし、フランス産のボルドーパインなど目の詰まった良質なパインも流通しております。また、厚みや巾や浮造り加工やダメージ加工等の様々な加工が施されている材が多く様々な選択肢があるのもパインの特徴です。

フローリングは空間イメージにあった使い方を

 ただ値段が安いからということでパインを選択してしまうと、場合によってはカントリー風や山小屋風の空間になってしまう可能性があります。また、他にも唐松(ラーチ)やラジアタパインなど、パインとは違った雰囲気が作れる松もあります。(建築家 内藤廣氏が設計した「安曇野ちひろ美術館」は地場の唐松が多用されており、美しい屋根の架構の大きさは地場の材木屋で入手出来る唐松の長さから導き出されております)

 フローリングは家の中で一番身体が触れる素材になり、面積も大きい為、使う素材によってイメージがガラッと変わって来ます。是非、実際のサンプルを手にして触り心地や踏み心地を確認した上で、検討して頂ければと思います。