スムスビ通信vol.9

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暖房器具のランニングコスト

 エネルギー価格の高騰で世界中で冬の暖房費が家計を悩ましている昨今ですが、今回は暖房器具のランニングコストとメリットデメリットのお話をさせて頂きます。

コスパ最強はルームエアコン

 いきなり結論から入ってしまいますが、ランニングコストが最も良い暖房器具はエアコンになります。なぜエアコンが最もランニングコストが良いかと言いますと、他の暖房器具が電気やガスの力で熱を発生させているのに対して、エアコンはヒートポンプという原理を用いることで使用するエネルギー量以上の熱を発生させることが出来る最も効率の良い仕組みで出来ているからです。ただエアコンは空気を暖めることしか出来ず、太陽や炎の様に赤外線で直接体や物を暖められないのと、空気を暖める際の熱量が小さいので、部屋全体を暖めるには時間が掛かるという難点があります。

 反対に赤外線を利用した暖房器具としては、オイルヒーターやパネルヒーター、床暖房などがありますが、いずれも電気の力で直接熱源となる物質を暖めているため、暖める面積が広くなればなるほど電気代が掛かる暖房器具となります。ただ、エアコンの様に風(気流)が発生しないため不快感が無いのとあわせて、ガスや灯油の様に空気が汚れる心配も無いので、最も気持ちよく使える暖房器具となります。

速暖を求めるなら燃焼系

 冬の寒い日に朝起きてリビング全体を素早く暖めたいという場合には発生する熱量の大きいガスや石油のファンヒーターがお勧めです。ランニングコストという観点ではエアコンには適いませんが、燃焼時に水蒸気も発生し室内を加湿してくれるので、エアコンと加湿器を併用されている方であれば、ガスファンヒーターもお勧めです。

 ただガスファンヒーターは築年数が古いマンションを除くと、ガス栓を増設しなくてはならないケースが多く、リフォームやリノベーションを行う際に合わせてガス栓を増設することをお勧めしてます。

お勧めはガスファンヒーターとエアコンの併用

 それぞれの暖房器具にはメリットデメリットがあるので、適材適所で使うのが正しい使い方になるのですが、個人的にはガスファンヒーターで素早く部屋全体を暖め、エアコンで適温を保つハイブリットの使い方がコスパも良く快適に使える使い方だと考えており、参考にして頂けると幸いです。

 今回は暖房器具のランニングコストとメリットデメリットについてお話をさせて頂きました。

 スムスビ一級建築士事務所では、水廻り設備の交換の様な小さなリフォーム工事から、間取りの変更を伴う大きなリフォーム工事やリノベーション工事までご相談を承っております。また、リノベーション工事に適した中古マンションをご案内させて頂くところからご相談を承っております。

 都営三田線 志村坂上駅から徒歩4分の場所に、築30年のマンションをフルリノベーションしたモデルルームもございますので、リフォームをお考えの方は是非一度モデルルームまでご相談にいらして下さい。