トイレの話

タンクレスかタンク付きか

 元々、トイレ自体は非常にシンプルな構造の物なのですが、ウォッシュレットやタンクレストイレの登場により、多機能に進化して来ました。特にウォッシュレットの登場は世界的にもインパクトがあったようで、ホテルなどに普及して来た当時は、アメリカから来日したセレブ達が気に入って自国に持って帰りたがったという話も聞いたことがあると思います。

 TOTOのフラッグシップモデルのタンクレストイレは便器の概念を変えるぐらい造形的にも非常に美しいです。(値段も便器の概念を変えるぐらい高いですが…)

 ただ、元々非常にシンプルな構造であったトイレは、シンプルな構造故に壊れ難く、何十年も使用に耐え得る物であったのですが、タンクレストイレなどのウォッシュレット一体型トイレは、電子制御の機械部分の寿命が、そのままトイレの寿命になる可能性があり、耐用年数で見ると、便座が交換可能な昔ながらのタンク付きトイレの方が優れています。

第三のメーカー

 トイレと言えばTOTOかINAX(LIXIL)かという2社でシェアを競っていたのですが、ここ数年、パナソニックもシェアを伸ばしております。

 これもウォッシュレットの影響が大きいかと思うのですが、元々は陶器メーカーであるTOTO(元は東洋陶器という社名)やINAX(元は伊奈製陶という社名)が独占状態であったトイレ市場に総合家電メーカーの樹脂製のパナソニックが入り込んで来た構図になります。

大きく分けて3種類

 トイレの形状は大きく分けて3種類の物が出ており、前述のタンク付きトイレとタンクレス、そして最近出てきた収納一体型トイレとなります。

 特に最後の収納一体型トイレは、収納量の多さや見た目のスッキリさに合わせて、便器の下の部分に隙間がある便器が宙に浮いているタイプも選べます。このタイプは最近のオフィスやデパートなどのトイレで良く見かけられるタイプなのですが、便器が床に接していないため、トイレの床掃除が楽に出来る形状となっております。

 各形状で共通する基本的な仕様に関しては、各社工夫を凝らしており、特にトイレ掃除が出来るだけ楽になる様に、陶器部分の釉薬やプラスチック部分のコーティング材、また形状に関しても研究が進んでおります。

 色も様々選べる様にはなっているのですが、個人的には排泄物は健康管理のバロメーターになりますので、特に大便器部分に関しては白色をおススメ致します。

 システムキッチンやユニットバスもそうなのですが、ことトイレに関しては、機能が単純なだけにメーカーのこだわりがダイレクトに伝わってくる感覚があります。「たかがトイレ、されどトイレ」という視点で参考にして頂ければと思います。