洗面化粧台の話

デザインを取るか機能を取るか

 最近は大分スタイリッシュな物が増えてきましたが、洗面台が一番、造作にするかメーカー既製品にするか、お客様に寄って意見が分かれる部分になります。コストパフォーマンスと掃除のし易さはメーカー既製品に軍配が上がるのですが、収納が無くても構わなければ造作でもほぼ既製品と同じ位のコストで出来ると思います。

メーカー既製品のメリット

 メーカー既製品のメリットですが、一番は掃除のし易さが挙げられると思います。造作カウンターの様に天板から水洗が立ち上がっているタイプもあるのですが、それよりもカウンター、ボウル、バックカウンターが一体になっており、バックカウンターに水栓の吐水口が付いているタイプが好まれております。

 また収納部分にも様々な工夫が凝らしてあるのが既製品のメリットでもありますので、洗面室の面積は広く取れないけど、洗剤や掃除道具等で収納量を確保したい方は既製品の方がおススメです。

造作の洗面カウンター

 しっかりとデザインされたリフォームやリノベーションをされたい方には、洗面カウンターは造作で行う事をおススメしております。キッチンとは違って、来客時にもお客様が使われる可能性が高い所ですし、空間の広さも高が知れておりますので、機能性に目をつぶればコストパフォーマンス良く、造作工事が行えます。

 造作で行う場合は、考えなくてはいけない部分が4点程あります。まずカウンターの材料、次に洗面ボールと水洗金物、そしてカウンター上の水跳ねのある部分の壁の仕上げ、あと鏡と収納(or棚)と照明器具です。

 天板はタイル貼りや石、メラミン化粧板などの水に強い材料や、ヒノキなどの水に強い樹種を選ばれるのが良いと思います。また、メラミン化粧板という水汚れに強い素材メーカーでカウンター一体型の洗面カウンターがラインナップされておりますので、そういったセミオーダー的な造作カウンターも良いかも知れません。

 洗面ボールと水洗金物は止水栓金物との相性もありますので、出来れば同一メーカーから選ばれるのが宜しいかと思います。TOTOやLIXILでも陶器製の洗面ボールは出しておりますし、デザインにこだわるのであれば海外製の方が選択肢が多いのでカクダイなどの海外メーカーを取り扱っている水洗金物メーカーやサンワカンパニーの商品から選ばれるのが良いと思います。また、造作での洗面カウンターの定番でもある、実験用流しや病院用流し(SKシンクと呼ばれてます)を使う場合は、トラップの形状が特殊だったりボールに水を貯めることができないという点に留意頂ければと思います。

 水跳ねある部分の壁の仕上げですが、ボーダー状にモザイクタイルを貼ってあげる事が多いです。ただタイル工事はコストが掛かりますので、壁紙に近い色のメラミン化粧板や撥水性の高いビニルクロスを貼ってあげるとコストダウンがはかれます。

 鏡に関しては、鏡ウラが収納(メディスンボックス)になっている3面鏡がご希望の場合は、既製品を選ばれた方が良いかと思います。あとは、造作で壁一面を鏡にしてしまう方法や、好みの鏡をネットショップ等で購入して設備屋さんにタオル掛け等のアクセサリー類と一緒に取り付けて貰う方法があります。また、照明器具に関しても、メーカーの既製品のブラケット照明を付ける事も出来ますし、こちらもネットショップで購入した照明器具を電気屋さんに取り付けて貰う事も出来ます。

 造作で行う場合は、様々なデザインが可能な反面、しっかりとイメージを設計担当者に伝えてる必要が出て来ますので、出来れば参考写真などを事前にご用意するのがよろしいかと思います。

 機能性を求めてメーカー既製品の洗面化粧台にするのも良いですが、折角なので造作でリフォーム工事を楽しむという選択肢もありますので、是非、参考にして頂ければと思います。